シャーベットトーンの色味が特徴の綺麗なイラスト
オシャレタッチは、その名の通りセンスのある女性を描くために創りだした、ただただおしゃれに見せたいイラストタッチです。
細めのニュアンスのある線と、淡いスモーキーな色味“シャーベット・トーン”が特徴です。パステルトーンではきれいな色味過ぎて、子供っぽくホンワリしてしまうので、このシャーベットトーンがこのオシャレタッチには最適な感じなのです。
女性のしぐさが優雅に、ありようが素敵に見えるように、首・腕・指・脚を思いっきり長くしています。ものによっては、10頭身以上のこともあるんです。
内容によっては、顔の大きさ、首の長さ、手足の長さを調節いたします。
このタッチは、動き・感情を描くというよりも、日常のワンシーンを切りとるような、さりげないセンスの良さを目指していますので、細かな説明イラストには向いていません。
女性のためのマナー・美容系の本・パンフレットが多い
女性をきれいに描きたいという当初の目的通りに、「美しいマナー」「ホームエステ」「女性ホルモン」「美しい着付け」等々、女性のための本や冊子のイラストが多数です。
顔の表情を出し過ぎるとスッキリした印象にならないので、いかに表情を出さずに感情を見ている人にわかってもらえるか、それがこのタッチの難しいところでしょうか。
顔の表情はクールなまま、腕や手・指・身体・全身のしぐさで、感情やその人なりの雰囲気を伝えることを目指しています。
オシャレタッチは、女性の持っている“しなやかさ”“優雅さ”を前面に打ち出して、紙面を柔らかでスッキリした上品なイメージにすることをねらっているのです。
下のイラストは「美しい着付け」のムック本のためのイラストの一部です。まさしく、上品さと優雅さ・静かさをどう表現するか。着物だと立ち姿、座り姿、しぐさのごまかしがきかないので、写真を見て研究しました。
下のイラストは、女性のための小冊子のイラストの一部です。顔の角度から首、全身のポーズ、手のしぐさ、指先の表情、そんな細かいところにこだわって描いています。
ファミリー・カップルなど男性や子供もオシャレに
女性向けと言っても、内容によって男性や子ども・ペットがかかわってきますよね。年齢・性別関係なく、老人でも素敵な生き方・生活が背景に見えるような、そんな“カッコいい”人達を描きたいと思っています。
下のパンフレットは、全労済の共済保険パンフレットです。若い夫婦から熟年へ「こんな生活がしたいな」みたいな理想のイメージなので、より色味を抑えてその“理想感”を演出しました。
こちらは、広島県のクリーニング屋さんの季節のセール用、リーフレットのためのメインイラストです。ちょっと、セレブをイメージして描いてみました。
イラストマップもオシャレにかっこよく!
イラストマップもオシャレタッチで描くと、“さりげないセンスの良さ”が漂います。
街をかっこよく大人っぽく、クールに演出できるのです。
モノクロでも、オシャレ感は出せる
オシャレタッチは、スミ1色のイラストでもスタイリッシュ感が出せるタッチです。
グレー面にディテールをつけたり、ガサガサ感を入れたりして退屈にならないようにしています。また、ベタで塗らずに白を残すことによって重たくなりすぎないようにして、白とグレーのバランスを調整するのです。
下の『時間術』のイラストは、“キャリアウーマン”がターゲットなので、“出来る女感”が出るように、目は点ではなく、かっこいい女のアイライン強めの目にしています。
こちらは、上とは対照的な“育児をする幸せな女性”がターゲットなので、より優しそうな雰囲気をだすために、柔らかな色鉛筆やパステルをイメージさせる線を多用しています。