イラストを仕事にするための“才能”って?

イメージイラスト

イラストレーター歴X年の私が思う“イラストを仕事にする才能”

絵を描く才能とイラストレーターとしてやっていく才能って、一緒だと思いますか?

ってゆうか、才能がある人がイラストレーターになっていると思いますか?

これからイラストレーターになりたい人のために、イラストレーターとしてX年やってきた私の考える「イラストを仕事としてやっていくために必要な能力」を考察してみました〜。

Palmy

この期に及んでX年って・・・長〜いキャリアを隠す必要ある?

りつこ

必要あるか、ないかじゃないの!イラストレーターとして特定のイメージをつけたくないわけ!今回は“そこそこ人生経験がある私”の方が、説得力があるかと思って、泣く泣く・・・くっ

“イラストを仕事にする才能”の“才能”って何だと思う?

Palmy

え〜っと、とりあえず「才能」を辞書とかネットで調べてみたよ。

・物事を巧みにできる生まれつきの能力・才知の働き

・ある個人の一定の素質、または訓練で得られた能力

りつこ

うん、やっぱり“才能”って「持って生まれた能力」みたいなイメージ強いよね。使い方も才能を発揮する」とか才能に恵まれる」とか、努力で身につけた能力じゃない感、満載だもん。

才能があれば全部うまくいって、才能が無いなら何やったってうまくいかない。」そう思って自分が生まれつき持ってハズの才能を探す『自分探し』好きな人って、いるいる。

いろいろちょこっとかじって最後にこう言うの。「結局、自分には才能ないのよね〜」まるで、自分探しをあきらめるための言い訳にしてるみたいで、もったいない。

Palmy

才能があれば、努力することなく結果が出ると思っているのかな

りつこ

才能があるかないかで、結果が決まっちゃうと思ってるんだろうね。「結果を出さなきゃ意味が無い」「結果を出さなきゃ人から認められない」って思いこんじゃってる。 

結局結果ありきなんだよ!結果にしばられていると楽しくないよね、楽しくないとやりたくないよね、やりたくないのに努力できないよね、努力できないのにうまくはなれないよね、うまくなれないのに結果は出せない・・・ということ。

Palmy

負のスパイラルにはまっちゃうんだね、結果は後から付いてくるのに。

りつこ

世の中は「結果を出した人=才能がある人」って言うんだよ。だから、結果を出していないのに才能をみつけようなんてパラドックス以外のなにものでもない。

結果は後からということで、楽しいから始めてみようよ。

楽しいからやりたい、やりたいから努力できる、努力するとうまくなる、うまくなると結果が出る、だから楽しい!あ〜ら、シンプルで美しいスパイラル!!

Palmy

結論はこれだね。

才能はあとから付いてくる、楽しいからはじめよう!」

まあ、これはイラストだけの問題じゃなく人生全てについて言えることだよね。

“イラストを仕事にするため”の正しい努力とは

西洋占星術・イラストより
西洋占星術・イラストより
りつこ

「結局努力できる才能なんだよね〜」って私がよく使うフレーズなんだけど、これも間違いなんだって。

努力って、その人に合った動機付けができれば誰でも始められるらしい。まずはスタート地点の動機付けは、心理学的に3つね。

  • 認知・・「これならやれそう」「役に立ちそう」と思えるか
  • 情動・・楽しくてテンションが上がるかどうか
  • 欲求・・本当にやりたいか続けたいか

イラストを仕事としてやっていきたいかどうか、この3つをクリアしたら努力の第一歩を始めようということ。

Palmy

まずは本当にやる気があるかどうか、自分の内側に確認をとれってことだね。

りつこ

オオ〜、すばらしい洞察力!そうそう、そのとおりだと思う。

自分の内側に確認が取れたら、正しい努力の仕方を知ろう。ちゃんとした努力が出来ないとテンション下がっちゃって続かなくなっちゃうからね。で、正しい努力に必要なのが『洞察力』なんだそうだ。

坪田信貴さんの著書「才能の正体」の中で紹介している具体的な内容を、イラストレーター版にして紹介するね。

【イラストの能力を伸ばして「結果=才能」の獲得へつなげる方法】

  • できるイラストレーターの行動をまねる
  • 他のイラストレーターの成功の仕方をあてにせず、自分に合うやり方を模索する
  • “技”(実質的に覚える)の練習だけじゃなく“術”(コツ)を習得する

この方法を実践するのに洞察力が必要なんだ。

Palmy

“洞察力”を辞書で調べてみました〜。

[物事の本質を深く鋭く見抜く力。観察しただけではわからないものを、直感的に見抜いて判断する能力]だそうです。

なかなか難しそうだけど、鍛えることもできるんだってさ。

【洞察力の鍛え方】

  • 観察力を養う[日頃から意識して周りを観る]
  • 冷静さを身につける[情報収集をして分析する]
  • 視野を広げる[いつもと違う行動したり行動範囲を広げる]
  • 論理的思考を身につける[事実を見て判断する]
  • コミュニケーション能力を高める[質問力を鍛える]
  • 視野を広げる[人と会ったり本を読んで様々な価値観を知る]

何だか自己啓発本みたいだね。

りつこ

自己啓発本といえば、私のオススメは『7つの習慣』。代表的な成功哲学ビジネス書だけど、なかなか深い内容なので知っておくと人生がクリアになる気がするよ。

内から外へ[成功と幸福に到達するには、優れた人格を持ち内から外に働きかけること]影響を与える人間になるための7つの習慣ですね。

  1. 主体的であれ[自分軸でいこう]
  2. 終わりを思い描く[自分自身をどう創りあげたいか]
  3. 最優先事項を優先[些末なことに惑わされない時間管理]
  4. win-winを考え行動[それが実現できないときは断る]
  5. まずは相手を理解する[お互いを理解しあうために]
  6. 相乗効果を発揮[組み合わせにより大きな効果を生む]
  7. メンテナンスしてゆく[常に自分を磨き高める]

1~4は私的成功、5~6は公的成功、7は維持のための習慣です。

詳しく知りたい方は『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を読んでみて。

サラッと知りたい人は、いろんな人がYouTubeで解説しているから聞いてみてね!

“イラストを描く”以外に“イラストを仕事にするために必要な才能”

西洋占星術・イラストより
西洋占星術・イラストより
Palmy

「洞察力」とか「7つの習慣」とか、イラストレーターにどう関係するんだって思ってる人多いんじゃない?

りつこ

大アリだよ〜!!イラストレーターは商業活動ですから。

自分の描いたイラストを売り込む営業マンでもあり、アピールする広告マンでもあり、経営してゆく自営業者でもあるんだから!!忙しいのだ。

Palmy

でも「絵を描くのが好き」って人は、そういうの苦手そう・・・。

りつこ

確かに、それは言えてる。繊細そうな人が多いもんね。

売り込むのも苦手だし、お金のことを考えるのもイヤって人も多い感じ。傷つきやすいから、否定されたくないないんだよね。立ち直れなくなっちゃいそうでさ・・・。

そうそう、わかるわ〜。

Palmy

わかるんか〜い(笑)今まで、どうしてたの?

りつこ

アナログ時代の営業はつらかった・・・

重いファイルをかかえて出版社とかデザイン事務所に行くとさ、見てくれる人の反応が目の前でダイレクトに伝わってくるじゃない。

何気ない言葉に敏感に反応しちゃうわけだ。

ひどいことを言われたわけじゃないけど、帰りはいろいろ考えて落ち込むわけ・・・

Palmy

ああ〜、大変だったね。コンテストとかコンクールとかに応募して、名を売るって方法もあったでしょ?

りつこ

うん、何回かトライしてみたよ。

日本グラフィック展では一応入選して,集英社のMOREのグリーティングカードコンクールでは最優秀賞で旅行券もらった。

でも、そういうコンテストで名前が売れるのはほんの一握りの選ばれし人達だよ。仕事に直接結びつく感じはなかったね。

※仕事に直結したのは、クリエイターズEXPOだった!

Palmy

そうか、じゃあこうしてネットでアピールできるってすごいことだね!

りつこ

そう、その頃を考えると夢のようなアピール方法!

自分を知ってもらって、自分の作品・自分の感性を知ってもらって、興味を感じてくれた人からだけ、お仕事の連絡が来るんだよ!

考えてみると自分の作品を世界中の人達に見てもらえるチャンスだもの、ここは面倒でも頑張りがいがあるよね。私もやっとお尻に火が付いたよ!

Palmy

今までのホームページは知る人だけが知る、webイラストカタログみたいだものね!

りつこ

デザインに凝りすぎてなかなかたどりつけないHPだけど、内容は充実しているので見てみて欲しいな!

Palmy Studio Illustrator Ritsuko Eda’s Site http://www.palmy-studio.com

イラストを仕事にするために、自分自身のアピールポイントを知ろう

西洋占星術・イラストより
西洋占星術・イラストより
Palmy

それはイラスト以外のアピールポイント?

りつこ

そう、イラストは好みもあるし案件によって求められるものは違ってくるじゃない?

この場合は、クライアントがどっちのイラストレーターに頼もうかな?と迷っている場合にアピールできる、イラスト以外のアピールポイントのこと。

イラストに対しては同じくらいの評価だとして、プラスαの部分がどこにどのくらいあるかが、決め手になると思うんだよね。

『感じがいい』『作業が早い』『融通が利く』『料金設定が低い』『明るい』等々、え?そんなこと?と思うようなことも、プラスαの部分です。

その中の、これなら他の人に負けません的なアピールポイントを知ってバーションアップしていくってこと。

Palmy

りつこさんのアピールポイントは何なの?

りつこ

“そこそこ安い そこそこうまい とっても早い コンビニエンス・イラストレーター”って昔は自虐で言ってたな〜。器用貧乏だったんだよね。

でも、これじゃいかん!と自分の売りをとことん考えて、たどり着いたのがこちら。

『クライアントのニーズを読んで、私ならではの最適なアイデアで表現します!』

“敏感に空気を読む力”と“ユーモア”“器用貧乏改めマルチな能力”を生かしたアピ−ルポイントでしょ。他にもちろん、明るい・はっきり物を言う・楽しい・仕事早い的なポイントはあるけどね。

Palmy

ふむふむ、まずは自分を知ることだね!

りつこ

そう!イラストを仕事にしてもしなくても、自身の人生としての幸せは、まずそこから。

『己を知る』そのために洞察力を鍛えて、7つの習慣で自分の成功を手にしてね!

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