渋すぎずかわいくなりすぎない手描き風イラストマップ
平成27年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の展覧会図録用イラストマップと表紙イラストを制作しました。
「花燃ゆ」の舞台は幕末の長州藩・萩。吉田松陰を慕い「松下村塾」に集う若き志士たちを支え、運命に翻弄されながらも、兄・松陰の意思を継いで激動の時代を力強く駆け抜けた女性・文(ふみ)の波乱の生涯を描く、大河ドラマです。
「花燃ゆ」展示会用図録内の、登場人物たちの「ゆかりの地」を紹介するページのためのイラストマップです。
幕末の話ですが、女性をターゲットにしたものなので、あまり古くごついイメージの地図にならないよう、“ほっこりしてるけれどカワイ過ぎない感じ”を狙いました。
- こちらは、萩市の古地図をそれらしく綺麗に描いたイラストマップです。
元からあった萩市の古地図を、“アンティークで美しいデザイン的地図”にリメイクしたものです。
全体の色合いをシックなパステルトーンにして、町の中のブライトカラーが差し色になり、モダンなデザインイメージも出したかったワケです。
クラシック感を出すために、シミや色あせをプラスしてみました。
- こちらは、「花燃ゆ」の展覧会用図録表紙用イラストです。
主人公のシルエットと萩のシンボルである柚の木をメインに、長州藩の美しいなまこ壁をバックに描きました。
心がけたことは、シルエットとなまこ壁のデザイン的なモノトーンの中で、活き活きとした生命力を表現する「緑と黄色の柚」が浮き立って見えること。
そして、なまこ壁がデザイン的に美しく見えるよう、気を使いました。