細い味のある線で、色味を抑えた“とぼけたオシャレイラスト”
シニカル・タッチは細い味わいのある線と、色をポイント的に入れるのが特徴の、大人オシャレ感があるイラストタッチです。
テーマに沿って皮肉っぽい切り口に、ウィットとユーモアを足して完成するイラストなのです。ですので、描く時間よりも考える時間の方が長いこともあります。
完成したイラストを見ると「あまり時間がかかってなさそう・・・」と思われちゃうかもしれませんが、描き始める前の“アイデアをひねり出す時間”は結構かかっているんですよ。
首をつなげたパターンと、首を作るパターンがありますが、内容やご要望にあわせて使い分けしています。鼻の高さに対しても、違和感があるようでしたら高さを調整します。雰囲気さえ変わらなければ、細かいところは調整いたします。
モノクロ・2Cでも世界観が伝わるタッチ
シニカルタッチは、1Cや2Cのイラストのお仕事が多いタッチです。黒と白のバランスで、おしゃれ感が出やすいからなんでしょうかね。2Cでも、色を混ぜないで使うことが多いです。
空間をうまく使って、余白をおしゃれに見せる工夫をしています。
4Cだと、白と黒を生かしてどのくらい色を入れるかが決め手
4Cでカラーリングするとしても、スミに3~5色をベタで入れてゆくのが基本になります。
差し色をどのような色合いにするかで、イメージが変わってきますね。トリコロールカラー的なはっきりした色を入れると、強い印象でありながらオシャレな感じも出ますし、スモーキーカラーを入れると、落ち着いた大人のシックなオシャレ感が演出できます。
できればスッキリとしたイメージで、差し色が際立つのがベストかな・・・と思うのですが、クライアントの希望により「肌色を入れて欲しい」とか「全体的に色を入れて欲しい」というご要望にお応えすると、このような感じになります。全体に色を入れるときは、なるべくシックな色合いにして、おしゃれ感を損なわないようにします。